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波トタンの塗装で重要な下地処理(ケレン)と下塗り塗料の選ぶポイント

今回の現場は波トタンの塗装を
数年単位で塗り替えているという倉庫の屋根。

また同じ塗装業者に依頼したとしても
数年で同じような結果になるでしょう。

なぜこのように塗装をしても数年で
塗料が剥がれてしまうのか?

主な原因は二つあります



・適切な下地処理がされていなかった。
・下地にあった塗料を選んでいない

塗装は下地の状態が悪いと
いくら良い塗料を上からかぶせても
塗料が浮いてしまい本来の耐久性が
発揮できません。

「下地の状態が悪い」とは
どういうことかといいますと

塗装を塗る材料に
古い塗膜・ホコリ・錆などの汚れが
付着している状態です。

水分が付着している状態も
よくありません。

それらを除去してあげる必要があります。

ではどんな下地の状態が
塗装にとってベストな状態なのでしょうか?

鉄部に限っていえば錆や汚れを
キレイに除去をする「ケレン」作業
というものがあります。

「ケレン」というのは
塗料のノリを良くさせるために
わざと材料にキズをつけます。

塗料の密着性をあげるためには
目荒らしをおこなう必要があるのです。

それと下地に雨水などがかかり水分を含んでいる場合は
十分に乾燥させてから塗装をしなければなりません。

こういった時間と労力をつかい
適切な下地処理をおこなった下地が
塗装にとってベストな状態となります。

適切な下地処理がおこなわれなければ
塗り替えたのに数年で剥がれてくる・・・
なんて結果になるわけです。

こういった下地処理をしない手抜き工事は
『お客様の目の届かないところ」
でおこなわれます。

下地処理工程は
見えにくい作業です。

下地処理の中でもケレンは
とくに大変で業者も嫌う作業です。

下請け業者ならなおさら
手間も費用も抑えるために
手を抜く可能性は高いです。

上から塗料をかぶせてしまえば
素人にはわかりません。

安いからと値段だけで
塗装業者を選んでしまいがちです。

安くても数年で塗膜が剥がれてきてしまっては
あまり良い選択とはいえません。

波トタンの塗装は
特にケレン作業が
重要になってきます。
下地処理の項目に
ケレンが含まれているか?

依頼する業者には
キチンと確認したほうがよろしいかと思います。

それと下地にあった
下塗り材を選ぶこともポイント。

今回の塗装の剥がれが見られた現場は
ガルバリウム波板という材料が使われています。

ガルバリウム波板という材料は
主にアルミと亜鉛で構成されたメッキを
鋼板の表面につけているものをいいます。

軽くて錆びにくく耐久性に優れた材料として
普及していますが塗料がのりにくいという
デメリットもあります。

おそらく今回は安価な錆止め塗料を
下塗り材として使用したと思われます。

それも剥がれやすくさせている
原因の一つになっているかと思います。

錆止め塗料にも各メーカーから
豊富な種類が出ており
どれを選んでよいか
素人にはわかりませんよね?

オススメのメーカーは

・日本ペイント
・SK化研
・関西ペイント

などの一流メーカーです。

これらのメーカーは値段もそれなりにしますが
施工実績や耐用年数が高いものが多く安心です。

つかう塗料はカタログなどを必ず取り寄せてもらい
みせてもらうようにしたほうがよいでしょう。

それと波トタンの塗装には限界があります。

市販の波トタンの場合、
厚みが0.19mm~0.27mm程度です。

何度も塗装をしていると
材料が薄くなってくるので
最終的に穴があいてしまいます。

こうなれば「塗装」ではなく「張替え」を
検討しなければなりません。

塗装だけでなく材料の張替えも視野に入れて
リフォームできる業者に頼むことをオススメします。

当社ではカバー工法といって通常の張替えよりも
安く早くエコな(ゴミも少ない)施工方法をオススメしております。

今回の現場でも塗装ではなく古い波トタンの上から
新しい波トタンを増し張りするカバー工法を実施しました。

波トタンのカバー工法については別の記事にてお伝えします。